けもなれ最終話への期待  

パワハラドラマ「獣になれない私たち」で、新人社員が社長にパワハラされてミスをしてしまい沈没した。それに義憤を感じたヒロイン(ガッキー)が社長を公然と批判。ついに火蓋を切ったと思いきや、社長にガツンと恫喝されて一瞬で委縮。謝ってしまう。あるあるだ。こうやって牙を折られて奴隷化が進行していくのだ。目撃者も同様だ。面前DVに等しい。

社長は伝家の宝刀「文句があるならさっさと辞めろ」を繰り出す。お決まりのパターンだが、これをはね返すのは非常に難しい。自分の能力や健康、家族の状況などすべての条件が整っていなければ「じゃあ辞めてやる!」とは返せない。だから「辞めることができない自分のほうが悪い」という思考回路になってしまう。辞められないのは自分の責任だから文句を言う資格はないと思い込むようになっていく。

社長のいないところでは結構いいことを言っていたエンジニアのサクマさんも助け船を出してくれない。いざとなると自分の身を危険に晒すことができない。いっぽう、税理士の恒星も不正経理への加担から足を洗おうと初めて行動するが、簡単にはね返されてしまう。恒星も会社の論理について知ったようなことを語っていたが、自分の身を縛るしがらみを解くことはできない。完全なる敗北。

正解が何かは明白だ。ガッキーは「代わりはいくらでもいる」と言われた会社に居続けることはありえないし、恒星もこのまま不正を飲みながら生きていくことができるはずがない。環境を変えることはマストだ。二人とも実務能力は高いので、今の仕事にしがみつく必要はない。今の地位や年収は失うかもしれないが、そんなことは大した問題ではない。

ゴーンのように地位や年収のためなら何でもやるような人もいる。それこそ人にパワハラをかますことなど何とも思わない人たちだ。良心の呵責を感じない人(サイコパス的な人)ほどこの競争に適性がある。適性のない人がこの競争にしがみつくのは不幸だ。ガッキーも恒星もそのことが身に染みて分かったはずだ。30代とはそういう見切りをつけるべき時期だと思う。あきらめるべきことを潔く手放すこと。

最終話ではすべての登場人物たちの未来を心から応援したくなるようなビジョンを見せてほしいと思う。

カテゴリ: 会社について考える

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